電美社・denbi-sha.Kyoto
電美社はこう考えます。まず、いくら大容量データ、最高技術を用いてコンテンツを保存しても、現時点できれいに再現できないデータであれば、将来に機材が良くなったとしてもきれいに出る保障はありません。次に、いくら伝統的な記録を残しても伝統工芸自体が存在できない状況になってしまっては、再現する事が出来ない為、記録する意味が無くなってしまいます。
そこには、色々な「守る」が存在し、ただ残すことが「守る」に繋がらないという事や、古き物を「守る」が為に、デジタルをどう活用していくかを含めたデジタルアーカイブを目指して、2007年11月、歴史の町 京都に電美社を設立いたしました。
撮影・スキャンニング
歴史・伝統的資産を守る為にデジタルアーカイブ事業が1999年(平成11年)頃から急速に、ここ京都でも盛んに取組まれて来ましたが、歴史・伝統的資産を保有する所蔵者の環境も時代と共に変化を見せ、数百年守り保管されてきた歴史的資産も観光などのビジネスのなかで、損傷、劣化といった過酷な状況下に置かれ、そのスピードはここ数年加速度的に増してきています。また、多くの伝統的資産を抱える工芸の世界では、倒産する企業が多く、それらが廃棄される事も少なくありません。優れた資産を未来に伝える重要性と、あらゆる場面 で高精細デジタル技術を活用できる新しいデジタルアーカイブ事業の創造に取り組んでおります。 電美社では、撮影・スキャンニングで最大130メガピクセルでの取り込みをすると共に、大型インクジェットに対応する高精細出力天然和紙の開発を進め、現段階での最高画質出力機による画質テストを繰り返し、良質な保存デジタルデータの技術開発に取り組んでおります。また、デジタルデータの可能性を印刷業界以外でも使用できるように、汎用データへ返還する試みにもチャレンジしております。
複製・修復
電美社では、京都美術工芸品修復保存事業協同組合の協力により、美術品の扱い方から複製技術の検証、制作までの指導のもとで管理しています。また、最近では修復も合わせてデジタル保存、さらに複製までの依頼も増えております。また、これらを一元管理することで、
無駄のない流れで美術品管理をお手伝いすることが出来ます。

2D修復
掛け軸・襖・障壁画などの破損や汚れ絵具の劣化に伴う剥落など、京都の伝統工芸士や仏画絵師・日本画家の手による作品の芸術性を回復するように心がけ剥落止めや補彩により、元の姿に近い修復を致します。



日本画家による模写
退色や剥落など劣化の為原画を保存する事の目的での模写の作成にも携わっております。
お預かりいたしました作品を写真撮影し、現況状況資料を作成後、彩色部に布海苔、膠の混合液を塗り天具帖で表打ちした後、本紙を軸から外し 全体に水分をあたえ総裏・増裏を除去、浄水にてクリーニングをした後、肌裏紙を除去します。
仮肌裏を打ち、後本紙の折れた箇所に美濃紙にて折れ伏せ行い、いずれも本紙同様、薄美濃紙にて肌裏を打ち、美栖紙にて増裏を打ち、仮張に貼り込み乾燥させます。
古糊と紙にて総裏を打ち、長期間仮張にかけて充分に乾燥させます。後に一旦仮張より剥がし、表返してもう一度貼り込み、軸装仕立てとします。
>>所蔵古文書・掛け幅・短冊の整理 補修と解読
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3D修復
仏師の始祖と称される定朝(じょうちょう)の時代から、寄木造りの技法が確立され一千年。京都仏師二派・奈良仏師一派(円派・院派・慶派)やさまざまな仏師達が造仏した仏像の破損・欠損・汚れなどの修復を、京都の大仏師が造仏期のおおよその年代を考慮し信仰・地域の願いを考察し保存処理や修復を施し、創建時の姿に再興します。


木地修復後、古色彩色・極彩色・截金(きりかね)などにより美しい姿が蘇ります。
2D複製
1999年(平成11年)頃から急速に、全国各地で文化財のデジタル化が行われ、デジタル記録技術は年々高精彩へと進歩しております。また、その高精細画像を用い掛け軸・襖・古文書などに残された絵や書を本物そっくりに出力する研究も盛んに行われるようになり、より本物に近付ける為の研究が日々行われております。
弊社でも用紙での出力から、天然素材を混ぜ込んだ和紙風用紙の開発。さらに近年では天然素材100%高精細出力和紙の開発、金貨工などの二次加工でも成果を上げております。
また、京都美術工芸品修復保存事業協会との共同研究により、従来通りの技術で建具仕上げがスムーズに出来る様に研究を重ねております。
3D複製
壷・鏡・出土品など立体物の造形や復元を製作致します。その他にも様々なジオラマや立体物の製作経験がありますのでご相談ください。
現品となる文化財を型取りして制作する文化財複製品は、一見しておなじものに見える精度を持つ文化財の「写し」。我々はこれを「まるでそこに現品があるのと同じ環境を造る」高度な展示技術と位置づけています。
博物館の展示に様々な模型を使うことは昔から行われてきました。歴史系の展示に限っても、それは発掘された遺跡やその復元、あるいは時代々々の町並みや集落などがあげられます。
近年、そういった模型の中に人物を配置する手法が評価されてきました。模型は、歴史や文化を三次元的に理解するためには最適な造作物といえます。
その制作内容としては、伝統工芸・民俗の作業工程から各時代の町並み復元、古代建築物の復元などさまざまです。
模型制作は、フィギュア(人形)と並んで我々の得意ジャンルです。模型規模・スケール・内容に関わらず、高い完成度と正確な再現性にこだわって制作をおこなっております。





